教学マネジメントにおける水平展開(ヨコ)と垂直展開(タテ)をテーマとしました。全学レベル・学位プログラムレベル・授業科目レベルの3レベルが噛み合い、それぞれのレベルでPDCAサイクルを回すことが理想とされますが、現実には制度を形式的に作っても学長のビジョンが現場に浸透しない問題が見受けられます。ミドル教員が担う役割について、全学レベルとの関連性に焦点をあて、参加者とともに解決のヒントを探りました。



| 日時 | 2023年7月15日(土) 11:00〜15:30 |
|---|---|
| 会場 | 芝浦工業大学 豊洲キャンパス |
| 定員 | 60名 |
| 主催 | 大学リーダーシップ研究会 |
| 共催 | 理工学教育共同利用拠点(芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター) |
| 参加者 | 75名(一般参加62名/主催・事務局9名/登壇者4名) |
参加者数は、研究会が保有する第1〜9回の統合参加者データ(v13)にもとづく集計です。申込記録を基礎としているため、当日の実数とは若干の差がありえます。
大森学長は、学修成果の可視化には教職員に加えて学生までをマネジメントする必要があり、だからこそ学部長や学科長が重要な役割を果たすと述べました。ミドルの育成については、「誰をバスに乗せるか」「いかに自分ごととして取り組むか」「対話のために時間をかけられるか」の3つを挙げ、採用プロセスにこれらの視点を含めることの重要性を指摘しました。
佐藤先生は、シラバスやカリキュラム・マップを「小道具」として寄せ集めるアプローチはポイント稼ぎゲームと化すと警告し、教学マネジメントの構成要素として①PDCAサイクル、②重層性、③一貫性構築を示しました。学習レベル・ミクロ・ミドル・マクロの4層の各レベルが機能していることを誰がマネジメントし、誰がチェックしているかを明確にすべきだと述べました。
青山学長は横連携が推進されるような会議体の重要性を、杉本学長はマクロ・メソ・ミクロの3層でPDCAを回す仕組みと学生自身がPDCAを回す活動を、森学長は「ともいき(共生)」の理念の制度化と学位プログラム単位での職員組織の再編成を紹介しました。大森学長は「教学マネジメントやDPについてこれだけしっかりと語れる方が今どんどん学長というポジションになっている」状況に注目すべきだと述べました。
ディプロマ・ポリシーを起点とした設計と、学生の教学マネジメントへの参画という2点に関心が集まりました。自学で取り入れたい具体策を挙げる記述が多く、仕事との関連性が全回で最も高い4.75となったことと符合します。
| 研究会全体の満足度 | 4.64 | |
|---|---|---|
| 基調講演 大森 昭生 | 4.54 | |
| 特別講演 佐藤 浩章 | 4.29 | |
| 事例報告1 榊原 暢久 | 4.49 | |
| 事例報告2 成田 秀夫 | 4.43 | |
| 事例報告3 吉村 充功 | 4.37 | |
| 事例報告4 山本 啓一 | 4.40 | |
| パネルディスカッション | 4.26 | |
| ワークショップ・質疑応答 | 4.06 | |
| 仕事との関連性・有用性 | 4.75 |
参加者アンケートの回答は36件(回答率48.0%)です。満足度は5段階で、数値が大きいほど高い評価を示します。
本研究会はJSPS科研費 基盤研究(C)「教学マネジメントにおける学部長等のミドルリーダーシップ研究」(研究代表者:山本啓一)の助成を受けて開催しました。